我々は塗師屋です
言うまでもなく漆塗りが仕事の柱ですが、それだけをしてさえいれば事が進むというものでもありません
仏壇にせよ祭りのものにせよ、ご依頼の中で修理案件も少なくありませんが、その多くは塗りだけではなく木地そのものの修復を伴います
そのような場合、本来であれば彫刻師さんにお願いするのが王道です
当然ながら本職の彫刻師さんは素晴らしい技術をお持ちで、白木の状態でも十分鑑賞に堪えるほどの修復をされます
それが最善であることに異論はありません
しかし一方で、最終的に下地を施し、漆を塗り、箔を押して仕上げるものに対して、そこまでの仕上がりが本当に必要なのか、とも考えます
そこで当店では、塗りや箔押しを前提とした修理品については、自ら木地の修復や彫刻を行っています
もちろん、ノミの切れ味や細部の造り込みなど、本職の彫刻師さんの仕事には及びません
しかし塗りの工程まで見据えて造形するため、仕上がりとしては遜色なくお納めすることができます
そして何より、お客様のご予算を抑えることができます
以下はこのたび修理させていただいている祭り屋台の露盤彫刻です

こちらは今月末にお納めする法華のお仏壇の三宝さん、
ネズミが光背をかじってしまっています

このあと金箔を施せばほぼ分からなく直ります
修理をご検討の際は、どうぞお気軽にご相談くださいませ
(白木の修理事例もあります その場合は塗箔修理の直しより精度を上げるよう心掛けております)
