漆塗り 屋台

高欄改修

 

いつもお世話になっている福崎 吉田(よした)区の高欄改修をご紹介致します。

平成25年(2013年)に漆塗りをさせて頂きました。

その漆塗り新調完成お納め時の様子がこちら。

角柱のある通常の欄干に高欄掛けの鳥居が付く形状でした。

それをこのたび、いわゆる『出高欄』に改修されました。乗り子さんの背中の部分の欄干が外側に出ている形です。

一見分かりにくいですが、一枚目とよく見比べて頂いたらお分かりになられるでしょうか。高欄掛けの鳥居の脚の間の部分に当たる欄干が、外側に出されています。

こうなっています。出巾約二寸(約6cm)。二寸広いと随分な違いだと思います。

大工さんによるこの造作に伴って、新規の部材を中心に漆塗りです。大工さんは先日の西野屋台改修に引き続き木場の福喜建設さん。さすがの仕上がりでした。

 

4月28日金曜日。大きなトラックがないので分解して運びました。

 

職場に戻り各部を再度乗せて見て確認。

旧の部材を最大限生かす造りなので、前に束(つか)が入っていたところには埋め木がされています。

 

角柱は強い力が掛かったのか、二本ほど破損していました。ここも補修。

 

どうもないと思っていたところも10年で結構傷んでいます。日の当たるところと当たらないところ。

このとおり。摩擦も損傷を手伝います。

いっそ全部胴擦り(荒磨き)から磨き直すことにしました。

 

まずは新規部材の下地。もちろんすべて堅地(かたじ)を使用。

埋め木の部分も堅地で面(ツラ)を合わせます。

 

下地が整うと漆の下塗り。

下塗りの研ぎの様子。↑↓

 

この傷みでした。分かりやすく金具の透かしの通り変色しています。

 

荒磨き。

 

全ての部材を磨き直しました。

各ユニットごとに組み立て。

 

四辺組み上げ、台に差し込み完成。鳥居の内側はツヤ消しの黒漆塗りです。

実質一か月。少し厳しかったですがなんとか間に合いました。

 

6月4日日曜日、お納め。梅雨入りはしていましたが幸いの晴れ。

 

普段では見れない距離と角度で屋根が見れました。

高欄ほど触ったりしないこともあってか、まだ艶やかに光ってくれていました。

吉田区の皆様、誠に有難うございました。

 

さあもう二週間ほどすると早い所では土用の虫干しが始まります。

そこからあとは梅雨明け、お盆、帳場開きと一気呵成。また熱い季節の到来です。