先週末、京都はみやこめっせにおいて「全国伝統的工芸品まつり」という催しがあり、また見聞を広めるために行ってきました。
全国の手づくり、「手で造り出されたもの」が一堂に会するとなると数日前から近づくに連れ、わくわくしておりました。ここ五年ほどはもうすっかり人の手で為された物にやられております。
さて秋の京都の混雑を鑑み、電車で行きました。
一年に一度乗るか乗らないかの日本が誇る世界最高水準の高速鉄道は快適に、疲れなど固より距離すら感じさせないまま、それは滑るように古都に我々を届けてくれました。
新幹線、これもまた手造りの領域も大いに残る、さまざまな技術・想いの結晶。のっけから「ものづくり」に含浸し気持ちの良い出発ちとなりました。
10時半には京都駅に着き、地下鉄を乗り継ぎます。みやこめっせ(旧京都勧業会館)の最寄の駅、東西線東山駅を目指します。


広告も雄弁、ココハ京都ダ!と目を楽しませてくれます。

東山駅の2番出口を出、すこし色付き端の広葉樹のもと北に15分ほど歩いたら、着きました。

こんどは3Dの舞妓さんがお出迎えしてくださっていました。
逸る気を落ち着け中に入り、
撮影はいつものように遠慮しましたが、’展’なので肉眼での心(記憶?)の撮影のほうはまったく遠慮なくさせていただきました。きっと一部の展示の関係者、つまりは同業のところなんですが、いつまで見るねんとおもっていらっしゃったとおもいます。よく勉強させて頂きました。
ちなみに値段には正直驚きました。
最初この仕様でこの値は安いなあ、すごい、とおもっていたら0一個見間違っていました。細かい違いはもちろんあれど我々の造る同等品の約倍の値札。これについてはいろんな見方があります。
かなりの時間の’その’見学のあとは隈なく会場を廻りました。
箪笥・錫製品・ソロバン・染物・織物・和弓・人形・欄間彫刻・オーダーの自転車のフレームビルダー・象嵌細工・寄せ木細工・陶器・切子・指物等々、、ありとあらゆる人の手が育てた逸品たちに、気づけば汗ばんでいました。
パソコン・携帯・テレビ・ゲームなど、電子信号によって’再生されたもの’が溢れているいまの時代、実際に触れられるもの、しかもそれが手造りとなると、都度都度に刹那に流れていく「留まらない感覚」とはまったく違う「力(強さ)」と「ベクトル」で脳に、体に、感じ入ってきます。ベクトルというと一方向を連想させますが正しくは、放射状。わたしはそう感じました。
それらの周りがぐるりと暖かい。
この日に’会った’物や人は、斯くしてわたしの中に心地よく留まったのです。
さて、みやこめっせをあとにし、少しの疲労と高揚感で羽織っていたシャツを脱ぎ、タクシーを止めて向かったのは四条寺町。
母方の叔父がロフトマンという店で京都の洋装文化の一翼を担っています。
http://www.loftman.co.jp/
寺町だけで現在は4店舗、前は確か2つだった、とおもっていたからまたびっくり。
その中のひとつのお店の奥には隠れ家ならぬ隠れ部屋のように小さなカフェがあります。値段と旨さが合っていない美味しいコーヒーをいただけます。見つけた喜びも感じられること請け合いです。
それらのお店、良いものを扱ってるから愛されているのはもちろんですが、
’その店で買う’という行為も、お客さんはきっと買っていらっしゃるんでしょうね。
スタッフの皆さんを含めた店の雰囲気は掛け値なしにいつも本当に素晴らしい。そして、だからさらに望まれてずっと続いて行かれる。
村井修平さん、いつも叱咤激励ありがとうございます。修平さんのような方が身近にいて甥として勝手に心強くおもっています。尊敬しています。ずっとそのままでいてくださいね。

追伸、界隈にある京の台所、錦市場のこれまた隠れ家の和食のお店美味しかったです、ごちそうさまでした。
つづく。
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