砂川仏檀店

漆って、何ですか?

砂川漆工芸では、漆を天の恵みであると位置づけています。
漆はウルシ科のウルシノキから採取された樹液を加工した天然塗料で、美しさと強靱さを兼ね備えた伝統工芸品によく用いられます。
箸や椀、盆、お重などの漆器をはじめ、家具や仏壇などが用途としては一般的。
湿気や酸、アルカリ成分に強く、腐敗防止や防虫効果も高いとされています。
ただし、紫外線と乾燥は大敵。紫外線にさらされると劣化したり、長期間の乾燥によってひび割れを起こしたり、はがれたり、くずれることもありますのでご注意ください。

仏壇のお手入れは、自分でできますか?

原則として、仏壇や厨子(ずし)はほこりをやさしく払っていただく程度で美しさを保てます。
線香の煙でくもったり、汚れが目立ちはじめたら砂川漆工芸までお知らせください。
すべて手仕事のため、漆塗りはもちろん、木地や彫刻、錺(かざり)金具も修理や修復が可能です。
なお、金具は塩分が接触すると変色します。汗ばんだ手で触れないようにご注意ください。

祭り屋台のメンテナンスは、どんな風に行いますか?

完成後に納めて終わり、ではないのが砂川漆工芸。
毎年、秋祭りが近づくたびにご依頼をいただいて、屋台蔵をめぐっては漆の磨き作業をしています。
椿油と胡粉(牡蠣の貝殻の粉末)を使用し、1年の汚れを素手で落としていくのです。
長年に渡るおつきあいを大切に、末永く関わらせていただけるのも漆塗りの醍醐味です。

仏壇は、どうやって注文すればいいのですか?

まずは、お問い合わせフォームから。
サイズや仕様、設置するお部屋について、デザインや予算など、お客様の想いやご要望をお知らせください。
仏壇も祭り屋台などの祭礼具も、砂川漆工芸が扱う作品はすべて、施主様から直接ご依頼いただき、塗師が直接手を動かして、直接お納めしています。
話をお聞きするところから職人が関わることで作業がよりスムーズに進行し、途中経過をご覧いただくために工房へお立ち寄りいただけるという利点もあります。