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第三コーナー

 

年末の日記でご紹介した8つのご依頼のうちこの一か月で無事4件をお納めすることが出来ました。年末年始を挟み、数々の行事にも出来るだけ参加協力しました。我ながらよくやってると思います。誰も言ってくれないので自分で言ってみました。もちろん一緒に手を動かす叔父・義弟あってのことです。むかし社会科で習った『家内制手工業』を地で行く当店ですが、変わらずコツコツやっていきます。ちなみに父はもう齢82、さすがにもうゆっくりしています。ごそごそするのが性分で、何かと用事を見付けてやっています。

本日は、令和5年大晦日までの様子を少し。

 

12月24日(日)、福泊屋台仕舞い磨き。

気持ちの良い空気の中、気持ちよく祭りの汚れを落とさせて頂きました。

 

 

12月27日(水)先勝、お仏壇お納め。5月にお預かりしていた修復依頼の仏壇がようやく完成しお納めしました。

お預かり前。

 

完成お納め。

全て天然漆塗り、金箔は一号色施工。飽きもせず伝統工法でさせて頂いております。
すっきりと仕上げることが出来ました。

 

 

12月29日(金)、新幹線姫路駅先代松原屋台屋根漆磨き。

年末の一週間、夜は消防の年末特別警戒があるので今回は早朝に参じました。

 

動画を貼れることに今気づいたので貼ってみます。義弟 岸本純。

年に四回通わせて頂いております。次回はGW前。

 

 

12月30日(土)。その年末警戒のさ中。

消防ポンプ車で校区を巡回中、車内無線にけたたましい警報とともに緊急指令が入りました。

「緊急指令、緊急指令、、」
「おいおいおい、まじか、どこやどこや」
「姫路市博労(ばくろ)町、店舗火災、、」
「おれらやんけ!!!」

ということで巡回真っ最中からは初の現場出動、サイレンを鳴らし、「緊急車両通ります、緊急車両通ります」とマイクで伝えながら、途中赤信号の交差点にも進入、とにかく急行するのが決まり。私は助手席、脈拍が上がるのが分かります。本署の消防車より早く到着しました。

結果的にはボヤ程度で済みましたが、火事は本当に大ごと。我ら船場校区では、数年に一度は火柱の立つ火災が発生しています。皆様、火の用心に改めて注意をお願いします。

 

 

12月31日、大晦日。座卓をお納め。

「正月におせち料理をその座卓で食べれたらいいなと言うてます」との施主様のお言葉を伝え聞いていましたので、何とか間に合わせることが出来ました。祭り終了後11月下旬から約一か月という漆塗りでは本来厳しい工期での作業でした。

朱塗りなど、色漆は特に難しい面があります。

 

ご覧の通り少し文様(意匠)が入っています。技術的には、乾漆粉を蒔き研ぎ出した仕上げ。
これを当然残しながらの漆塗りでした。慎重に養生。

なんとかうまくいきました。言うまでもなく刷毛塗りです。最高級 泉清吉刷毛。

 

しっかりと硬化を見計らって、炭研ぎ⇒漆摺り⇒胴擦り⇒蝋色(ろいろ)。蝋色は手で磨き上げます。

お納め。光線によりまったく見え方が変わるのも面白い所です。無事喜んで頂けました。

 

そんなことで当然年賀状を認(したた)める時間もなく、頂戴した年賀状へのご返信を年が明けてからあくせく。

 

年末のご挨拶を兼ねてのカレンダー配りも今回は出来ず。。
店にお越し下さった皆様にはお渡し出来ましたが、数々の先様、申し訳ありませんでした。

 

そんなことで、あわただしい年末年始でした。一か月が二週間くらいの感覚です。もう二月ですが、そういえば息子の受験合格発表は去年の今頃でした。記憶の中では本当についこの間ですが間違いなく一年です。人生も第三コーナーを回っています。ますます加速する時間の流れに少しずつ馴染んでいかなければと思います。