甲八幡宮・重国屋台2
 重国屋台の漆塗り箔完成のようすをご覧いただきますがその前に幣額の漆塗りをご紹介します。
祭り本番には屋根の正面中央水切りに付けられる幣額。屋台が引き締まります。

(重国、萩原さんに頂いた写真です)


お預かりした白木の幣額に内側の枠を追加しました。

幣額も堅地(生漆による下地)を塗り重ねます。

堅地研ぎののち、下塗り。

 油桐の炭で炭研ぎが終わりました。

外枠の部分は金箔が剥げやすいので黄色の漆を塗っています。
露出オーバーです。

金箔を押していきます。一号色を使用。

 完成です。漆は屋根と同じ国産研出蝋色漆です。濡れているような光沢です。


完成

 平成17年5月15日。優美な曲線を描く総才。深めの屋根です。



 個性的な組み合わせとなった桝組み・粧隅です。



 桝組み肘木。すっきりと盛り上げています。



 水切り・裏甲・茅負い・総才も蝋色仕上げです。



 これも多くは見られない、ケヤキに透き漆塗りの勾欄。総国産梨地漆蝋色仕上げ。



 四本柱も同じく梨地漆。落ち着いた飴色です。



 整然と並んだ三段垂木。


 天井も蝋色をしたのちに金箔を押しています。平面を出すためこれもまた漆による下地です。



←天井板堅地研ぎ終了の図。





 重国の皆様ありがとうございました。





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