東釜屋屋台の完成


 2001年5月3日祝日東釜屋の屋台屋根ならびに腰組みをお納めしました。


        
   30名近くの方がお越しくださいました。



      
  勾欄、腰組周り。 右は塗る前の白木の時の写真。











  屋根も輝いています。蝋色(ろいろ)塗り独特の平滑な光沢。
 中塗り・上塗りには純国産黒漆を使用。






    (見本)
 腰組の蛙股*の彫り物。彫り物の下に見えている変塗りは若狭塗りといいます。
黒漆を凹凸の付くように塗りその上に一度金箔を押します。そして透き漆をぬりさらに黒漆を塗ります。よく乾かせたのち研ぎ出すとこのような模様になります。
(*蛙股:かえるまた―神社仏閣の屋根の下にある彫刻。蛙の股に形が似ていることからこう呼ばれる。)



   
 屋根の升組(ますぐみ)。曲面に仕上げたところに光が映りこんで重厚さが増します。  右は塗る前。



   
 左―井筒(いづつ)にも彫り物。彫り物の奥の面(井筒の内側)にも写真ではわかりにくいですが金箔を押しています。彫り物が浮き立ちます。
 右―天井格子。ここも蝋色のあと金箔。よく光ってます。













 積み込みます。





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 それぞれの白木、漆塗り後の比較。重みがでます。
実際うるしを塗ってどれくらい重くなるか?とよく聞かれますが屋根だけでいうと3、40kgまでです。





   

 腰組高欄の全体図。
参考に右の写真は6年前に納めた網干魚吹神社の宮田屋台のもの。こちらは勾欄も泥台も透き漆で仕上げています。


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