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 表紙に使った写真や珍しい写真をご紹介するページです。

天満屋台蔵訪問(12/1のTOP、12/27に移動)

用件で天満屋台蔵にお伺いしました。
合間に、お納め前には撮れていなかった部分の写真を
すこし撮らせていただきました。




この画像だと茅負いの貝細工と群青彩色がよく見えます。

桝組みの皿斗が欅の木目を生かした透き漆塗り、ということまでは分かりにくいでしょうか。

天満屋台完成記事のほうで詳しい画像を載せます。
年明けupを予定しています。



英賀西浜屋台(11/5のTOPページ、11/27に移動)

英賀神社本宮、12:51。
拝殿練りを待つ西浜屋台。

福喜さんによる優美なシルエットです。


天満屋台完成式(10/23のTOP、11/5に移動)


10月18日、天満屋台さいごの納入となった格天井。思案を重ね画像のようになりました。
当初案は全マスに花丸の計画でしたが再考。
格子を広げ、中心に天満の象徴である意匠を入れることにし、守り板は村からのご希望で六体の「飛天」をあしらいました。

格子は外・内の幅が違うので別のものと捉え、
外を国産黒蝋色(ろいろ)漆塗り、内を磨きののちの金箔仕上げ、と全く色を分けました。
それにあわせてそれぞれの側面(腹)の朱漆も外と内で彩度を変え金と黒の変化、
明暗に合うように漆を塗り分けています。

花丸は32種すべて別の図案です。
天満の意匠はまわりと同化しないように地を国産黒蝋色塗りとし、金粉・プラチナ粉の高蒔絵(盛り上げ)で表現しています。

金箔は一号色を使用し、花丸・飛天はすべて色漆によるものです。



10月19日,
抜けるような晴天の下、
天満屋台完成式が執り行われ自治会様より招待を賜り出席させていただきました。
露盤から泥台までほぼ丸一年を要した漆塗り作業を終え、
ついにこの日、
すべて飾り付けをされた屋台を見ることができました。
川村刺繍(絹雅)さんによる幕・隅絞りは見事というほかありません。

わたしども漆塗りに関しては、お叱りを受ける部分もあろうかとおもいますが
重厚な面持ちの狭間彫刻と黒檀勾欄をはさみ、明るい上下、
露盤・屋根の「上」部分と腰組み・泥台の「下」部分が
なんとか調和を見ることができたか、とおもっています。

公民館二階より撮らせていただきました。




平成二〇年灘祭り本宮(10/15のTOP、10/23に移動)


10月15日、
快晴の灘祭り(松原八幡宮秋季例大祭)、12:05。
楼門内での練り合わせのあとの一枚。

F5.2、1/810、ISO100。



漆黒。都倉屋台。(10/7のTOP、10/13に移動)
秋祭り前に各屋台蔵を屋根の漆磨きにまわっています。



飾磨玉地神輿漆塗り修復(10/2のTOP、10/13に移動)

飾磨玉地(しかまたまち)の神輿が完成しました。
約30年前、昭和54年に造られた神輿の漆塗り・金具再鍍金、修復です。
一新した、あらたな光を放つ装いは秋空の下輝いてくれることでしょう。
かき棒も傷んだ部分を補修し漆を塗り直しいたしました。



平成二〇年度妻鹿屋台入魂式(10/7up、9/28のTOPページ)

9月28日、
白浜松原八幡宮にて妻鹿新調屋台の入魂式が執り行われました。
わたしどもはまだなにも作業はさせていただいておりませんが、
有難くも、来る漆塗りのご用命を賜っておりますゆえ神事に参列させていただきました。

いろんな行事もあろう9月の最終日曜日にもかかわらずご覧のとおり圧巻の人出でした。

17年ぶりの新調、さらにこのたびは檀尻も新調されました。誠におめでとうございます。



天満屋台納入(9/28up、9/16のTOP)





平成20年9月15日大安吉日、
天満屋台をお納めいたしました。泥台まで含めた総漆塗りです。

棟は新調の漆塗り、
茅負いには螺鈿や群青彩色を配し、垂木腹(側面)は朱漆塗りとなっています。
桝組も初めての塗り分けをしています。
透漆塗りで覗く皿斗の木目が、ケヤキであることを主張しています。

四本柱、黒檀の勾欄から総螺鈿の泥台は漆の塗り替えですが、
部品点数400を優に超える腰組みや脇棒受けの頭は旧塗膜を総剥離しての新たな漆塗りです。

詳しくは後日のご紹介になりますが、新たな技法も取り入れております。


当店からの搬出には
天満村より大勢の方がお越しくださいました。
誠にありがとうございました。




英賀西浜屋台納入(9/16up、9/6のTOPページ)



平成20年9月6日、
英賀西浜屋台をお納めしました。

上画像は天井。
もともとの檜の肌(木目)を活かしたい、とのご相談を受け話し合いを持ってこのような仕様となりました。
天板は木地のままの材を用い春慶塗り、格子は濃い目の透漆で変化をもたせました。
格子の腹は総金箔仕上げ。
ちらりと見える格子框は黒蝋色仕上げ、押さえ縁は格子の色との相性を考慮し
鮮やかな赤や朱の漆は避け、ベンガラ漆としました。その腹も金箔です。

檜に漆を塗ると真っ黒になるとおもわれがちですが
ご覧のように、明るいなかにも趣のある仕上げとすることが出来ました。
このような仕様の天井の漆塗りは当店にとっても初めてのことでした。

左は、英賀西浜屋台漆塗り部分全景です。天気にも恵まれました。

英賀西浜町の皆さま誠にありがとうございました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。



天満屋台蝋色二回目 (9/6up、9/4のTOPページ)




暦は進み9月、お預かりしている屋台の納期が近づいてきました。
天満屋台も磨き工程に入っています。
画像は二回目の蝋色完了時です。


お仏檀の洗濯(7/26のTOPページ、8/27こちらに移動)


天然漆による完全修復(お洗濯)のご依頼でお預かりしておりました
法華宗のお仏檀が作業完了し本日お納めさせていただきました。

天然漆塗りの質感がよく伝わるこの一枚、
全体像、内陣 より、あえてお仏檀の台の部分のアップ画像です。
まさに潤し(=うるし)、を感じさせる漆特有の濡れたような艶やかさです。

天然漆によるお仏檀完全修復の様子は→こちら(過去ご紹介の記事です)



平成二〇年度虫干し(08/7/20のTOPページ、8/13にこちらに移動)

梅雨は明け夏本番といった炎暑のなか
播州の各村では「虫干し」の時季を迎えています。
画像は本日9:30、白浜七村のひとつ、東山屋台蔵前です。



日本家屋総漆拭き施工完成(08/7/6のTOPページ、7/26にこちらに移動)

日本家屋の屋内総漆拭き施工が完成いたしました。

一期施工は今年二月の柱と鴨居でした。このたびの二期施工は各部屋廊下の天井・梁でした。
柱・鴨居と色を合わせつつ単調にならないように気をつけました。

具体的には部屋の天井は透きのこげ茶色、梁は少し黒みを強めた透き色、
ツヤは梁のほうを漆を調整し、意識的に上げています。

廊下・玄関上がり口・囲炉裏の間はもう少し濃い(透きの少ない)こげ茶色です。
廊下は縁側に近く紫外線による劣化と、
囲炉裏の間はこの先に予想される、
燻る煙による色付き、を考慮しました。

一番下が施工前の様子です。


囲炉裏の間天井の近接画像。透き味のすくないこげ茶色。


 同じ場所から別方向。
L字型の廊下隅から玄関方向。
一期施工の鴨居・束(つか)と今回の梁、うまく調和を見ました。
廊下から床の間を正面に見る。 そのとなりの間の天井。
適度に透く茶色で重くなりすぎないないようにしました。


二期施工前のようす。 さらにさかのぼること半年、本年一月の一期施工前です。
玄関側から床の間方向。
各部材、松・欅・杉すべてが無垢の状態でした。
大きく印象を違えたことがわかります。



漆塗り螺鈿バッジ(08/5/24のTOPページ、08/6/8にこちらに移動)

姫路商工会議所様からのご依頼で漆塗り螺鈿バッジを製作しました。
姫路検定一級合格の記念品として漆塗りでバッジを造れないかとのお話しでした。
大きさは30×17mm。
ピンバッジとしては大きめですが当店過去最小の品です。

国産檜材から木地を造り、国産黒漆蝋色塗りをバックに姫路城を蒼貝による螺鈿細工で施しました。

鷺と縁は姫路市夢前町在住の蒔絵師竹尾寿敏師による蒔絵です。
螺鈿の城の鯱に当たる部分は幅0.3mm以下、細かい作業を要しました。

木地からすべての製作です。



播州祭り屋台伝承展(08/4/24のTOPページ、08/5/12にこちらに移動。5/24追加)

4月24日から5月11日までイーグレ姫路B1Fにて
「匠の技-祭り屋台伝承展」が開催されました。
今回は当店からも造りおろしの二点を展示させていただきました。
上は屋台桝組・粧隅で、
長く譲り受けたままで所蔵しておりましたが
このイベントを機会として四組のうちの一つを塗箔。
大桝・小桝・皿斗は黒檀の漆仕上げ、
三代目松本義廣の作といわれる彫刻には
金箔・プラチナ箔の押し分け、鶴の浮かし彩色をしてみました。



もう一点、獅子頭です。
こんかいのイベントのために一月前くらいから
漆塗り作業を進めておりました。

側面の普通の仕上げでは黒漆の部分(毛の渦)にも金箔を押し分けしてみました。
イベントが終了し店に戻ってまいりました。

桝組・獅子頭どちらも店頭に展示しておりますのでいつでもご覧いただけます。



日本家屋室内漆施工(08/2/25のTOPページ、08/3/9にこちらに移動)

 下の項で御紹介した作業が、
完成いたしました。(平成20年2月29日)
同じ柱を別の角度から。



施主様が気に入ってくださり、
当初する予定ではなかった
画像にも映っている天井部分も
漆拭きをさせていただくことになりました。


この度にも増して長期の作業となります。


出仕事(08/1/15のtopページ)

 純日本家屋の、
柱・長押・敷居等の拭き漆仕上げのご依頼をいただきました。
柱は見事な八寸のケヤキです。長押もご覧のとおり立派なもので気合が入ります。

 とはいえ低温・低湿度の真冬に漆を乾かすのに一苦労です。


平成二〇年元旦

 昨年も変わらぬご厚情を賜りましてまことにありがとうございました。当HPもことしで開設一〇周年を迎えます。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。