白浜・八家露盤の完全修復
 八家の先代の露盤の修復依頼を頂戴しました。昭和48年に彫られた龍の露盤で先代中山龍雲氏の作です。


 完全分解後汚れを洗い流し、漆の下塗りに入ります。


 外れては付け、の繰り返しで荒れていた枝の付け口は根本的に修正しました。写真は修正前。
また欠損しているところは新たに彫り、継ぎました(この写真では火の部分の先)。


 本体も下塗りに入ります。


 ひとつの脚だけ分厚い下地で埋まっていました。

 ↑下の脚が本来の状態です。

 ↓木地まで彫り下げることにしました。


 彫りなおしたあと下地完了です。 鱗が立っています。


  応急修理時の木ネジはすべて抜き、彫刻の流れも修正します。






 彫り直した分の脚です。








 抜いたネジや釘。30本以上ありました。



 完成
 当店の箔押しでは、金(箔)・白金(箔)の色の質にこだわっております。



 炎は本朱の天然漆を塗っています。


 上からの写真。やんわりと円形になっているのが分かります。 字の部分も彫りなおしました。
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