屋台屋根磨き


平成20年度本宮、甲八幡・重国屋台




 漆塗りが完成した屋台の屋根(棟)は濡れたようなしっとりとした深い光沢で、鏡のように輝きます。いつまでもその輝きを維持していただきたいのですが、やはり祭りを重ねるごとの傷みは避けられません。

当店では祭礼の前に各屋台蔵に参り、屋根鏡の磨きをさせていただいております。
磨くと実際どの程度きれいになるのか、写真でご紹介します。


飾磨恵美酒宮・都倉屋台



左が磨く前、右半分が磨いた後です。


雨の当たらない屋台蔵で、上にさらし等の覆いをしていても一年も経つと漆はかなりくすんでいます。
磨くことで輝きを取り戻し、本来の「黒さが顔を出します。





 雨に降られたあとの屋根磨き。(15/10/28追記)





 
 
すっきりと磨き上げます。
 







明るいところで見ますと磨く前でも概ねきれいに見えますが、比べると右半分の金物の映り込みがくっきりとしていることがわかります。



  →白浜七村の屋根

 いかがでしょうか? 漆塗りをしてから長年そのままということでしたら、ご一報くだされば祭り前にお伺い致します。

毎年、お盆が過ぎて祭りのシーズンが近づいてきますとご依頼のお電話を頂戴しております。
近年祭りの日程が重なることが多いのでご希望の日時にそえないこともございます。 一日で伺える件数に限度がありますので、日程表を組み割り振りさせていただいております。
 

磨くときれいになる、これは上にも書きましたが「汚れをとる」ことです。
こすれ傷などは見えにくくはなりますが、磨いて消してしまうことは残念ながらできません。

あまりに傷みがすすみツヤの戻りづらい屋根は、もう少し荒い粒子の磨きを掛けることで、状態の改善が出来る場合があります。ご相談くださいませ。


さらに傷んだ屋根には、当店で漆塗りをさせていただいた屋根であれば下地からやり直すことなく、漆の塗り替えをすることができます。









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