つれづれるままに

日記の部屋 (〜10/9)
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2008年10月9日(木)
日記

猛烈に時間が過ぎます。
今朝は7時前にスタートして高砂に三カ村屋台屋根磨きに参りました。

その後別件をひとつ挟み飾磨恵美酒宮へ。
毎年都倉に付かせていただいていて露盤(屋根の上の彫刻)を下ろすのですが、すでに父が下ろし、楼門を出たあとでした。
(ことしは都倉にはきのうも今日も父と弟子岸本が付かせていただきました。)

そのあたり友人が撮って送ってくれました。
岸本と父。
ミツさんありがとう。

神事がおわりいよいよ練り合わせが始まった頃時間となり
また村廻りの途に。
5カ村に行かせていただき店には23時。
そんなことで村廻り日記随時更新はできそうにありません。
恐縮です。


さてNHKの放送、
1分もなかったようで撮影時間の割には少し拍子抜けしましたが、また励みにしがんばります。
多くの方からお電話等いただきました。ありがとうございました。

あすも5時起きで行ってまいります。朝一は生野まで。


上画像、楼門を出た直後の玉地屋台、木を待っているの図。
15:02。
佇む姿がとてもきれいでした。

2008年10月7日(火)
始まり

いよいよ平成20年度秋祭りが明日から順次始まります。
きょうはそれにむけての屋根磨きでおもに飾磨周辺を走りました。

TOPページは磨き直後の都倉屋台です。

さくじつはじめました村廻り日記、初日の説明までできています。

2008年10月6日(月)
村廻り日記

おおきな画像で載せたいので別ページにします。
こちら

きのうときょうの二日分のスナップ集です。
画像を並べたところでタイムリミット、ただいま1:26。
また明日のためにもう寝ないといけません。

とりあえず説明注釈なしで画像のみです。

2008年10月5日(日)
屋台蔵廻り開始

きょうから屋根磨きを本格的にスタートました。

ことしはこの日記ページを始めているので
少しその村の屋台について直接お聞きし、撮影もさせていただき、
こちらでご紹介していけたらなとおもっています。
(もちろん村の方の了解の範囲内です)

といいつつ初日のきょう、それを掲載する時間がありません。
きょう行かせていただいた村の皆さま、せっかく時間を割いていただいたのに申し訳ありません。
すこしお待ちください。

あすは6時起きで10ヶ村行って参ります。

上画像は本日5ヶ所目、中仁野屋台の施工前・後です。

2008年10月4日(土)
運動会

気付けないということ。
いやそうではなく
奥のことでいっぱいになり忘れてしまっていること。

大勢の中に我が子を見つけ、喜び、
また大きく子どもたち全体を見、思い出した。

その混ざりもののない一生懸命さは、また自らを省みさせてくれた。
自分の子だけを追っていたらきっとわからなかった。

枝葉にも幹があり、根がある。

人の、原点に出会えたきょう。
かつてそうだったのに忘れてしまっていた。

裸足で土をつかみ体を傾けひたすら走る子どもたち。
そこにはコツも技術もない。
ただ「走る」子どもたち。

肥えた脳みそが邪魔なのかもしれない。


2008年10月2日(木)
不具合

夏にこの日記を長く休んでいる間、
ネットに接続すらしない日が何日も続いていました。
それでも時には調べ物でネットを使う用事があります。
でおかしなもので、さあ、といったら繋がらない。

あれ、なんですかね。
家も長く閉めっぱなしにしていたら傷むなんてよく聞きますがモデムも使わないと不調が出るんですかね。

無線環境にしていて、USBのアンテナの不調やろか、とか、
USBの差込が前からグラグラしてたけどついにおかしなったんやろか、
やっぱりモデムがおかしいんかな、とか、
とても時間が大事なときに、けっこう煩わされました。

結局原因がわからないまま、
またいろいろご報告ができる態勢になったいま、なんにもなかったように使えています。

??
目に見えないものは苦手、ほんとわかりません。

いえ、目に見えるものでもわからないことが多い世の中、
自分の向かう場所だけは見失いたくないものです。



2008年10月1日(水)
作業の進捗

暦はいよいよ10月、祭り月です。
またあっというまに過ぎ去っていくのでしょうか。始まる前に憂いを持ってしまうほどのこの頃の空気の変わりようです。

終盤18、19日に行われる赤穂の祭り、
その塩屋西
屋台の幣額、西の字の彫り物が付いて完成です(上画像)。


玉地の神輿もまもなく形になります。

総金具の棟、蕨手もきれいです。



大概はカシュー塗料やウレタンが多く見られる鳥居や欄干も、当店はもちろん「朱漆」塗りとしています。


天満子供屋台勾欄はばらして要補修箇所に繕いとして堅地をつけています。
奥の露盤は納入待ちの亀山屋台です。



白浜東山の千成瓢箪も修理が終わりお納めしました。
ご存知の方も多いとおもいますが
この紋は木製で、堅地で下地を拵えて漆塗り、
その上に金箔を施して仕上げてあります。

平成12年に約100年ぶりに新調されました。
過去の記事はこちら


さて明日は姫路検定一級バッジの打ち合わせで商工会議所に行ってまいります。今年度も漆塗りバッジが贈られるようです。

2008年9月30日(火)
玉地神輿

画像は飾磨玉地神輿の屋根部分、
おおよそ30年ぶりの漆塗り修復です。

たとえばこの桝組、
生かせる部分は2割弱、残りは金箔を押しなおしています。

あす金具を打ち、この週末にお納め予定です。
ご披露は5日とお聞きしています。

こちらは天満子供屋台勾欄、

昨日お預かりしました。
一度すべて分解し、
傷や欠けを直し、全体を磨きます。
おそらく真っ黒の黒漆のツヤが復活するとおもいます。
追ってご紹介します。

屋台の屋根(棟)は毎年磨かせていただく村が多いですが、
勾欄の漆の曇り・燻りも気になるということがございましたら一度ご相談くださいませ。




上は亀山屋台の露盤に使う刀。
牛若丸のそれが折れて無くなっていたのでこちらでつくりました。
せっかくなので「刀」に見えるようにちょっと造りこんでみました。
横手筋やふくらもそれなりに、まあ下からは見えないことですが。
プラチナ箔仕上げ。


左は八家狭間彫刻用、漆塗り前の木地です。

2008年9月29日(月)
定例?
ことしの秋祭りに向けてのご依頼におおまか目処が立ってきたこのごろ、また例年のように体調を崩しています。
それはまるで組み込まれたスケジュールのよう。
おとといの撮影が終わってからどうもいけません。
病院に行ってはやく治して、とはせず、からだからの要請と受け取り昨日も今日も半日横になっていました。
もちろん大したことはありません。

といいつつこの日曜から連日の屋台蔵回りです。そのときには万全の態勢で臨みます。


妻鹿の入魂式で彫刻師の大木さんとすこしお話ししましたが、師もこのページをよく見て下さっているそうです。お恥ずかしい。
そしてやはり仕事の話になり、聞けば師もかなりご自身を追い込んでの作業をされているようです。
睡眠3,4時間で、起きてまた彫りに向かって、疲れたらすこし仮眠をして、、とおっしゃってました。

もうちょっとすればもっと良くなる、と追い求めて、
もっともっとと造りこみを深められているんでしょうね。
仕事の出来ではわたしは足元にも及びませんが、
臨む姿勢だけはなにか共通のものを感じて、よしこれからもとことんやろうとおもいました。
大木さん、残りの仕事頑張ってください、遠くから応援しています。


気付けばもう来週は飾磨の祭りですね。すべての祭りが晴天に恵まれますように。



長くお待ちいただいている調度品の修理もようやく進んでおります。画像は作業前。

追記、
きのう
の入魂式のページのなかで誤った表記がありました。
失礼致しました。
誤字は全体の品質を下げてしまいます。気をつけます。

2008年9月28日(日)
フラッシュバック

TOPページでご紹介したとおり
本日妻鹿屋台の入魂式が行われました。
別件で屋台蔵の出発ちには間に合いませんで
わたしは宮手前で合流しました。
聞けば御蔵まえも立錐の余地がなかったそうです。

妻鹿町の皆さま心よりお喜び申し上げます。


思い起こせば17年前、
まだ大学生だったわたしは初めてハシゴもちとして
塗師である父の後ろを付いて歩きました。

平成3年、前屋台の新調の年。

その強烈な印象、
練り・太鼓の響き・胴付き・大名行列のような人波・時折の怒号は
わたしのなかでの「祭り」の原風景として焼きついています。

きょう、輝く白木屋台を見上げすこし思いが巡りました。


別ページにてすこし画像を載せています。 こちら


道すがら多くの方にHP見てんで、
とお声をかけていただきました。
お若い方も人生の大先輩の方にも。

そんなとき過去しばしば書いたあほな話の類いは
もう削除してしまおうか迷うほどで、
その一方、脱線記事のほうがおもろいとの声もお聞きし
気持ちは複雑です。

とはいえ当サイトは
当店やわたしを知っていただきたいとの趣旨なので
これからも恥を撒き散らす覚悟です。
不愉快なこともあるかもしれませんがどうぞそのときは流してくださいませ。


店には夜、ふたたびNHKの皆さんが来られ、

さくじつの幣額の完成映像を納めたいとのことでした。

お聞きしている、件の番組の内容は、
姫路の「絶景」、「味」、「宝」の三つをテーマにして
「宝」の部分で姫路の祭りを採り上げるとのことで
当店はそのほんの少しのパートのようです。

取材がきた、と自惚れることなく
施主様、村の方々に少しでも喜んでいただけるもの造りができるよう今回のようなことは励みのひとつとし
また日常生活にもどり、日常作業に打ち込み、
精進してまいります。


本年新調西蒲田屋台の、
今月はじめに急遽お預かりした幣額漆塗り作業も順調に進んでおります。