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| 2010年7月28日(水) |
| 下塗り |

今朝妻鹿屋台は、鏡だけとはいえようやく漆の下塗りを終えました。「塗り」は空気の静かな夜中にすることが多いのですが、このたびは今朝、早朝に臨みました。
ここのところ朝方にシフトしまして、大体6〜22時くらいで頑張っています。
TOPページの額を先日据え付けて参りました。

5ヶ月もの間ご覧の状態でご迷惑をお掛けしました。

お祓い神事を待つ額。

免許を持つ友人に高所作業車を操作してもらい、「現場」へ、

入念に据え付けました。ステンレスワイヤーも巻き万全を期します。

完了しました。

雨晒し、日晒し、ですが出来るだけ永く持ちますようにと祈りつつ。
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| 2010年7月22日(木) |
| 「・・・」 |
あたりまえのことは言いたくありません。
でも、「・暑い、、」。
体力低下に気をつけ乗り切ります。
集中!、です。
現在10のご依頼を同時進行しています。
先日は金箔の修繕にとある屋台蔵に伺いました。

↓

こんな具合に繕うことが出来ます。
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| 2010年7月9日(金) |
| 移ろい |
春、通い始めたころは焼き芋、
今頃は蕨餅の呼びかけが遠くから聞こえ、また消えていきます、夢前(ゆめさき)にある工場(こうば)。
そういえば最初はストーブを焚いた日もありました。
鳥のさえずる声と、梅雨でも清しくおもえる風が心地良い静かな環境です。
目の前はよそ様のお庭、その向こうは青い苗が風に揺れる一面の田んぼ。

森羅万象、躍動の季節を迎え、
イタチ、亀やカナヘビもよく愛想に出てきてくれます。
幼稚園のムスコにみやげ、
といってときどき連れて帰ったり、

ひめじに戻る道すがらの夕焼けに心落ち着かされたり。
合間のそんな瞬間にほぐされながら漆に向き合っています。

修理作業で向かうのは屋台蔵。
狙って行く夕方でも熱気がこもり蒸し風呂のように暑いです。いま二件同時に通っていますが古い蔵の方が若干涼しいような気がします。 土壁だからでしょうか?

さて、もう提灯に灯が燈っていました。
まさに移ろいに気付かされます。
もう三ヶ月で秋祭り。
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| 2010年6月27日(日) |
| 進捗 |
全部ではありませんが進捗状況をご報告申し上げます。
英賀神社の漆塗り神額新調のご依頼です。
下地がようやく終わり、生漆(きうるし)による下地固めを施したときの様子です。
 背面もすべて堅地仕上げです。
現在は弁柄(べんがら)漆の下塗り、その研ぎ、まで進んでいます。
曽根北之町屋台はかねてより下地を重ねて参りましたがそれもあと少し。完了次第裏返し垂木(たるき)周りの下地を開始します。

(奥はその勾欄台。)

堅地(かたじ:漆の下地)を箆(へら)付けで重ねています。
ごらんのようにすっきりと整ってきました。

すこし手間取っているのが台の座面。
汚れか塩気かで、なかなかこっきりかわきません(固まりません)。模様になっているところが生乾きです。
木固めという、生漆を一旦広げる工程ではかわくも、堅地ではまだグズグズ言います。
(漆は塩分などがあると固まりません)

こちらは先日新たにお預かりした勾欄台、

早速ばらしました。

やはりすごい数です。

店先の職場で漆塗り替え作業中の屋根は漆の下塗りまですんでいます。
屋台蔵への通い仕事も二件始めています。

折れた総才の新設部分の漆塗りが一件と、
 
水切りの損傷部分の修理依頼です。
まもなく7月。
もう祭りまであっというまやな、と思ってしまう季節がもう今年も。
朱熹(しゅき)の「勧学」という有名な漢詩の一節、
日月逝矣歳不延我
日月 逝きぬ 歳われと 延びず
というのがあります。
歳は自分と一緒に延びない、自分を待たないでどんどん逝ってしまう(過ぎてしまう)。
どういうことか。その詩の前半は、
勿謂今日不学而有来日
勿謂今年不学而有来年
謂(い)う勿(なか)れ今日(こんにち)学ばずして来日(らいじつ)有りと
謂う勿れ今年(こんねん)学ばずして来年(らいねん)有りと
無駄に歳をとってはいけない、と説いています。
気付けさえすればどんなことも学びになりますもんね。
勧学
勿謂今日不学而有来日
勿謂今年不学而有来年
日月逝矣歳不延我
嗚呼老矣是誰之愆
朱熹
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誰之愆―誰のあやまちか、自分のあやまちである。
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| 2010年6月21日(月) |
| あたたかいビール |
きのうの日曜は父の日、だったそう。
そんなこともあってか仕事をある程度で上げ、
久しぶりに早く帰った。
妻が買ってくれていた六本入りの缶ビールに
五歳の息子がマジックで書いてくれていた
「いつもありがとう」。
三歳の娘もなにかしたいとおもってくれたのか、
自分が注ぐ、と缶を握り締めて離さない。
いつもよりすぐぬるくなったビール。
とても、とても、 おいしかった。
歪んだ字、あたたかいビール。
ありがとう。
このときをぼくはきっと一生忘れない。
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| 2010年6月10日(木) |
| 無心 |
鉋を持ち、
箆を持ち、
砥石を持ち、
漆刷毛を持ち、
炭を持ち、
素手で磨き上げる。
その折々の、誤解を恐れずに言うなら
何も考えずにひたすら手を動かしているとき、
ほんとうのところは、一番’仕事’を忘れている。
忘れられている。
この、
私を滅し、漆に仕えている時間。
を、手を置いたあと心地良いと気付く。
そんなこの頃、そんな日々。

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| 2010年6月7日(月) |
| 復旧 |
一昨日よりサーバーで障害がありました。週明けまでどうすることも出来ませんでしたが現在は復旧しております。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
私自身あの画面を見たとき変な気分でした。自分で作ったサイトながら自分のものではないような・。
私信、
>お義父さん、
ご連絡くださってありがとうございました。
いつも温かく見守ってくださってありがとうございます。自分の本分は何か、問いながらこれからも頑張ります。
昨晩は蛍を見せてやりに行きました。
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曽根北之町 布着せ |
| 2010年6月5日(土) |
| レイヤー&プライ |
表紙にも書いている通り(5/25現在)、現在店中が下地重ねを進めています。

曽根北之町の四隅の枡組を繋ぐ長い桁(これも肘木というのでしょうか)、
こちらも「堅地(かたじ)」という、生漆(きうるし)と地の粉・砥の粉(じのこ・とのこ)を練ったものをひとつひとつ箆(へら)付けし、砥石で手作業で研いでいきます。
黒味の強い方が研ぎ前です。

その枡組みの肘木。地研ぎが終わりました。
奥の毛色の違う部品は妻鹿の枡組みです。

曽根北之町の同じく小枡。200個以上あります。まだ地付け段階。

こちらも曽根北之町、勾欄欄干部材です。部品が多いので長いこと使っていなかったスチールラックを倉庫部屋から引っ張り出してきました。重宝しています。
後ろに机が見えます。そう、ここは本来事務用の部屋なんですが現在手狭なので作業場と化しています。となりの和室も倉庫状態です。

久々の岸本。弟子通信しないかわりにせっせと手を動かすの図。しかも事務部屋。うしろ冷蔵庫。

こちらも欄干部材。
わざわざ言うまでもありませんが総堅地仕様です。

さて、先日厨子をお納めしましたが、その施主様より少し面白いご依頼を重ねていただきました。さっそく作業に掛かっています。
このご依頼、すこし可能性を感じています。思惑通りいけばまたご紹介いたします。
布着せしています(両面)。
例年通り、だんだんと更新が少なくなる季節ですが懲りずにときどきはお立ち寄りくださいませね。
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