南伊豆 獅子頭修復 作業画像集(2011/12/23)    <店のTOPに戻る

 南伊豆、手石郷友會様より修復依頼を賜った獅子の修復作業風景です。

 
 お預かり時>

鼻周辺に特に傷みが見られました。


 
こちらの方は大きな亀裂が裏(内)側まで回っていました。

 
一旦切り離してしまい
木を接いで整形。
細い亀裂にも鋸刃を入れ
経木(きょうぎ)を挟み込みます。


損傷各部を補強し
堅地(漆による下地)で補修していきます。

 
前述の大きな手術の部分は
麻布をまたがらせて
着せました。

 
鼻は下地を全部剥ぎました。
なのでここも麻布を着せます。


何回も何回も
堅地で修正していきます。
 

そして研ぎ。
研いだ後もまだきれいなラインに
至っていないところに
修正を続けます。

 
 
弁柄(ベンガラ)漆で下塗り。
塗って初めて見えてくる凹みなども
根気よく堅地で補修します。

 
朱赤漆の上塗り。
以前の風合い・雰囲気を変えずに、
とのご希望でしたので
数種の漆を合わせて(調合して)
色味を再現しました。

 
眉の凹みも整ったので黒漆の下塗りです。

 
施主様に色の確認のため自然光のもと
職場のベランダにて撮影した折。

金箔を施す部分の塗りは
黄色の漆。

 
 

↑ビフォー、

アフター→
 

  
TOPページにも書いた通り完成画像がありません。
携帯で撮った、完成にいちばん近い様子がこの画像です。



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