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仏檀の漆塗り

 家具職人の方より、ご自身でお作りになったお仏壇の生地の漆塗り・箔押しのご依頼を頂きました。


 100%日本産黒漆総蝋色塗り(下地も漆による『堅地』)
 金箔 ・ 一号色三枚掛(一部三号色)
 金物 ・ 総手打ち
 本蒔絵



 ※蝋色(ろいろ:塗り面を鏡面のように仕上げる手法)





 塗り・組み立て


 当店では下地から漆を使用します。その下地を堅地(かたじ)といいます。画像はその研ぎ工程が終わった状態。 戸・台・上台・脇板・向板 等本体・内部各段は総堅地です。



  
 余間彫刻。

 完成後も取り外せるため前面の金箔部分以外は艶消し黒漆塗りです。

 内陣屋根下に付く小狭間彫刻。



 狭間彫刻。
 必要最小限度の下地を施すことで、『彫り』を埋めません。漆塗りに至っても、薄く艶やかに塗り上げることによって、金箔を施した後の上品な仕上がりに繋がります。

 すべての彫刻は「ツヤあり」で金箔を押しています。
 金粉仕上げよりも、より華やかな印象となります。


 狭間彫刻単体全景。
 
   礼盤(らいはん)・須弥壇(しゅみだん)の彫刻です。

 

 内陣屋根の組み立て。
 完成後はほとんど見えることない部分もしっかりと塗り・箔押しをしております。



 金物がついた障子。
内、外、どちらにも折れ曲がる無双の金物です。姫路仏壇の特徴の一つです。

 ベンガラ漆の蝋色(ろいろ)塗りです。

 

 戸の金物を打っていきます。国産黒漆蝋色塗り、金箔部分は艶消し漆です。



 天井格子。
 
 各部分でできあがったものを胴に組んでいきます。




 完成


 落ち着いた黒漆と、金箔仕上げならではの華やかな佇まいです。
戸・障子の金物はご希望にそい5枚打ちです。




  少し赤みのある金色。一号色金箔。




 向板(正面の板)と、脇板(左右の板)は半ツヤ消しに仕上げております。




 天井・屋根はツヤ有りで金箔を施しております。




礼盤(らいはん)、須弥壇(すみだん)




 下段。黒漆蝋色塗りの上に蒔絵を施しています。





  
彫刻が接する框(かまち)は
蝋色に仕上げたあとに金箔。
金の鏡です。


机。ベンガラ漆蝋色塗り。




前卓(まえじょく)。






 仏間に納めし各仏具が配置されて、完成したお仏檀です。 (左下、御文章箱も黒漆蝋色塗りです。)

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