姫路仏檀 外装(2009/11/9)             <TOPにもどる>

 家で言えば玄関、お迎えするところです。
 「特別なもの」にふさわしい日本古来の漆塗り、さりげない主張をする造りこまれた錺金具(かざりかなぐ)。

 どうぞ目を凝らしてご覧になってください。





 戸の中央には施主様宅の家紋をあしらっております。



 中央部金具の拡大。
 色目も施主様のお好みをお伺いしましたが、漆黒の深さをより印象付ける仕上げとすることができました。



 戸上部を下から。


 そのまま下方向です。



 反対側から同じく上方向です。


 やさしく映り込む様は静かな凪(なぎ)の水面のようです。


 上部より、戸全景。




 本体・台とも側面は艶消しの黒漆塗りです。ご要望があればもちろん正面のようにも可能です。



 台、正面。 除け台(よけだい)は弁柄(べんがら)漆蝋色(ろいろ)塗りです。



 支輪(しりん)。弁柄漆の上にここも誂えの蒔絵を施しました。



 引き出しの金具。 言うまでもなく全て手彫り手打ちの金具です。



 薄引き出しの取っ手は菊をモチーフに。



 それを大きく引き出すと螺鈿も多く配した磨き蒔絵が現れます。


 文中に出てきた蝋色(ろいろ)とは、上塗りの漆面を研ぎ下ろすことで平滑に均し、そこにまた漆を薄く摺りこんでは手のひら・指で磨き上げる、を繰り返して鏡面を得るという、漆塗りの加飾のひとつです。
 このお仏檀のツヤのあるところはすべてこの蝋色で仕上げてあります。

 当店では塗り作業まえの木地の状態からご覧の完成に至るまで、つまり下地前も下地も塗りも、
 すべて天然漆を使用しております。

 パテやサーフェーサーの類いは一切使わず、彫刻部分も下地は天然材料である膠(にかわ)と砥の粉、
塗りはもちろん天然漆塗りです。箔を施すことを’押す’といいます。その箔押しにも化学材料は使わず漆で行っております。

 さらに詳しくはお気軽にお問い合わせください。



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