ギャラリー2015     (→TOPページにもどる
 表紙に使った写真などをご紹介するページです。


網干型ミニ屋台 (2015/12/21のTOP、2015/12/31に移動)

魚吹神社の祭り屋台の6分の1。

いつもお世話になっている、
宮殿師 奥居隆夫師による制作です。


屋根張り1尺3寸(約40p)
高さ 2尺3寸(約70p)
材質 木曽桧。

三段垂木や腰回りまでしっかり再現しておられます。
さすがの出来栄えに
こちらでご紹介させて頂きたくなりました。


奥居師の紹介ページはこちら。
http://harima-takumi.mass-b.co.jp/category/2926325-1.html



こちらは狭間彫刻の修理です。


外れた枝を付けていくのですが、
失くなってしまったものもあります。
その場合は枝を新たに造ります。

地板自体の割れも補修、
プラス、木目と垂直に棒を埋め込み、
破断した同士を
結合するように補強も施します。


修理個所が白く浮いてしまうので
古色に彩色し完成です。






 祭り (2015/10/28のTOP、2015/11/24に移動)


今年、播州秋祭りは晴れ続き。

どちらの神社の祭礼も
ハレの日は晴れの日、という最高の祭りとなりました。



灘祭り(松原八幡宮秋季例大祭)

宵宮。据えられた東山屋台と妻鹿・宇佐崎の練り合わせ。


宵宮、宇佐崎・中村・妻鹿の三台練り。



昭和8年に曽祖父 重蔵に始まり、
昭和43年、平成4年、そして今年と
わたしども四代にわたり漆塗りのご縁を頂いております、東山屋台。
本宮、境内西。


 

宵宮、市川土手での妻鹿屋台。





近年は屋台の手入れのための御蔵伺いが増え、
なかなか祭り当日の現場から遠のいています。

それでも寄せて頂いた三つの祭り。

小芋祭り(荒川神社)

階段登りでの差し、井ノ口屋台。


津の宮(魚吹八幡宮)

本宮、西の馬場到着の平松屋台。


関わらせて頂いたすべての皆様、
誠に有難うございました。

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上でも触れましたが
御蔵での漆磨き、
すべて終えさせて頂きました。

こちらは最終日(10/25)お伺いした東山屋台。




仕舞われる前に、
すっきりと汚れを落とし
磨き上げました。

今年度は延べ116台。


来年も裏方として精一杯頑張ります。
宜しくお願い申し上げます。







納品 (2015/9/25のTOP、2015/10/26に移動)

まもなく祭り。

4か月ぶりの更新。

一気呵成順風満帆、とは行かず
じっくりと向き合う日々でした。

いまだ作業中のものもありますが、
四台の屋台の漆塗りを終え
お納め致しました。



作業途中の様子です。



宮脇屋台は露盤彫刻の塗箔彩色も
させて頂きました。

四神のモチーフのうち
こちらは白虎。




キトラ古墳の壁画の白虎ということで
彩色も風合いを大事に
工夫致しました。






3月末〜6月 (2015/6/1のTOP、2015/9/25に移動)


別注姫路仏檀お納め。



施主様の想いや
御家業を反映した彫刻や蒔絵等、
各部装飾をゼロから具現化致しました。

またあらためて『仏檀の部屋』にてご紹介させて頂きます。




4月から5月、現場仕事二つ。

たつのの御寺院様、
錺金具メッキ新調。
(と一部漆塗り・金箔補修)
 
 
屋台の棟の損傷、
下地を補修し漆塗り、蝋色仕上げ。




5月初め、大塩国恩祭。

祭り前の漆磨きと、
初日の雨による汚れの手入れにお伺いしました。





5月初旬、屋台文化保存連絡会、
教材屋台漆塗り完成、お納め。

柱芯七寸五分。

いわゆるミニ屋台ながら本物の屋台と同じ工程を以て
仕上げました。(下地の回数は違います)

高欄も組み物、ケヤキ部材は透き漆蝋色、
垂木部分はプラチナ箔で仕上げました。

四面中一面は工程の概略を表しました。
正面は白木を丸丸残しております。

このあと本職の職人の皆様で
彫刻・錺金具・衣裳が造り上げられます。





5月末、飾磨浜の宮 須加屋台関連、お納め。

露盤彫刻の塗箔彩色が完成し、お納め致しました。



祭りはハレの日。
煌びやかな箔の輝きと
すっきりした彩色を心掛けております。



ケヤキの脇棒受けの漆塗りと
高欄座面の漆塗りも一緒にお納め致しました。





こちらは炉縁(ろぶち)です。

同じものをお二つお預かりしました。

黒漆蝋色塗り。
より精度高く、すっきりと仕上げました。



こちらは現在進行形。
安黒屋台露盤彫刻。
旧塗膜の剥離を根気よく追い込みつつ、


欠けた部分の彫り直し。
完成すればどこを接いだか分からなくなりますが
要修復箇所は沢山あります。



夢前コウバの4月初旬の様子。

このときは
宮脇屋台と中野田屋台の下地初期段階です。

いま現在、下地中盤を過ぎました。



かわって東山屋台は、5月下旬の画像です。

シルエットが整ってきております。




西今宿屋台は一足先に進んでおります。

下地を重ねるのが終わり
ただいま研ぎの真っただ中。

まもなく漆の下塗りに入ります。



 





例えば、
漆の塗り代を削るのは
電動工具を使いますが、



漆塗り自体はあくまで
天然材料と手作業。

これは布着せという工程。

下地は基本的に
箆(へら)を使うのですが、
留意点等、要所要所は
素手に勝るものはありません。





祝 姫路城修復完成記念 (2015/3/26のTOP、2015/6/1に移動)

ブルーインパルス来姫


わがまち姫路が盛り上がっていて
とてもわくわく致します。






別注姫路仏檀製作 (2015/3/10のTOP、2015/3/26に移動)
 
 特別な姫路仏檀。
まもなく完成致します。


狭間彫刻。白木の彫りを活かす塗り。(画像は下地段階)


天井には色漆で花丸を描きます。

 
堅地、日本産黒漆蝋色(ろいろ)仕上げの扉。
 
 
 半年以上前に掛かり始めた別注姫路仏檀がまもなく完成致します。


 施主様の、『我が家だけの仏檀が造りたい』とのご希望に出来る限り沿えるよう、いつもに増してオリジナリティが溢れる細工になっております。

 その最たるところが彫刻群。

 なんと施主様自らが資料を揃えて下さるには留まらず、下絵まで描いてきてくださいました。こんなんできひんか、と。

 そのお気持ちを形にしたい、その思いであれこれ思案しながらようやく完成を迎えつつあります。


 こちらも楽しさの増すご依頼に、職人としてとても幸せを感じております。






祭礼の漆塗り、二階の職場の様子です。






一歩ずつ丁寧に、
進めてまいります。





店の間とミニ屋台 (2015/2/14のTOP、2015/3/10に移動)


現在、木地拵え(こしらえ)という木地を整える作業を
ようやく終えました。

これからようやく漆を本格的に重ねてまいります。






こちらは屋台文化保存連絡会様からお預かりしております
教材屋台です。
いわゆる模型ですが、漆塗りの工程はその材料を含め
本物とおなじように仕上げていっています。

預かり時。

木固め。
生漆を含浸させます。

一面は白木のまま残す計画です。
その隣の面は、
半分は中が見えるようになっています。
残り半分は
漆塗りの工程を上から下に
順番に表していきます。



下地は堅地(かたじ)。
漆を使った下地です。

こちらは残り二面。
通常通りの漆塗りを施します。
 
したじを重ね終え、研いだ状態です。

 
漆の下塗りの様子。
 

白木を残す面を汚さない様に慎重に。

なかなか手間取っていますが、
本物さながらのシルエットで
楽しみながら作業を進めております。

 
高欄・井筒・斗組は先に仕上がっています。

こちらも一面は白木を残しています。




こちらは夢前コウバ。

高欄欄干のゆとりを取っています。
欄干は漆の塗り代分をあらかじめ削ります。

漆塗りが仕上がったとき、
もとの木地の寸法になって
同じように組めるように致します。





仏檀大修理 (お洗濯) (2015/1/6のTOP、2015/2/14に移動)

お仏檀の大修理(お洗濯)が完了し
お納め致しました。
画像をクリック頂くと
大きな画像が開きます。



すっきりとしているものの
お線香の煙り等汚れていた
作業前。


漆を塗り直し、
金箔も全て新調し完成。


同じく作業前の檀周り。


現在主流の金粉ではなく
金箔施工による輝き、明るさ。

   昭和三年、
 西新町砂川の初代、重蔵が
 お納めした お仏檀でした。



 87年の年月を超え
 ひ孫の時代に
 また手掛けさせて頂いたことに
 喜びと感謝の心でいっぱいです。

 施主様、まことにありがとうございました。 

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象の彫刻が漆塗箔完成し
2014年末にお納め致しました。










新年のご挨拶 (2015/1/1のTOP、2015/1/16に移動)
 謹んで新年の
お慶びを申し上げます




また新たな一年も ひたむきに
手 を動かしてまいります

本年も宜しくお願い申し上げます


平成二十七年 元日