姫路仏檀、イベントに出展 (09/11/25)


 11月21日土曜日、姫路信用金庫100周年記念・地域発信フェスティバルというイベントが姫路武道館で催され、近隣の企業240社が各種展示や販売ブースを出されました。
当店もその一角、伝統工芸コーナーにお仏檀を展示させて頂きました。お仏檀を他のお店のものと並んで展示するのはこのたびが初めてのことでした。



 この項ではそのイベントに出展した総天然漆塗りの姫路仏檀をご紹介致します。



18号(板内が一尺八寸)の法華のお仏檀です。




虫格子の天井から須弥壇。


 オーソドックスながら本山様の宮殿がすっきりとした印象です。
屋根・柱・各種彫刻をつや有りの金箔とし、向板・脇板(周りの壁面)をつや消しの金箔とすることでメリハリのある仕上げとしています。
同じ理由で天井のぐるりもつやの有無に趣向を凝らしています。

 すべて、天然漆塗りの上に「漆による金箔押し」によって成せるものです。

須弥壇上面は半つやで、黒漆の塗り立て(塗りっぱなし、花塗り)です。
朱漆塗りの勾欄が引き締めます。





 須弥壇から下段。
 蒔絵のところ(下段)は黒漆蝋色塗り(研ぎ出し磨き上げ)としています。

 法華の「華」にちなみ、この宗派は赤系統が好んで使われます。このたびは通常より弁柄漆の明度を上げ、よりハレのする印象となるようにしました。障子も含めて全て蝋色仕上げです。


 さて当店では全体にわたっての金粉仕上げはご希望があればお応えしますが、こちらからお奨めはしていません。
金粉(粉溜め:ふんだめ)は落ち着いて上品、ともいえる反面、ともするとぼんやり暗い印象になりがちにおもいます。

 一方、金箔は金粉に較べて手間・技術とも必要です。
うまく言えませんが、けれどご覧のように’パッと’します。

ここは好みの分かれるところです。


 当店は、

明るい・輝いている・晴れやか・すっきり、

とかが好きなんです。

わぁきれい、とおもわず手を合わせるようなお仏檀を造れればとおもっています。




外寸、幅71×奥行き71×高さ171 (cm)。

 パテ・スプレーなどの化学材料は一切使わず、

下地から上塗りまですべて天然漆を使用しています。

下地の研ぎ工程には電動工具は使わず手作業の水研ぎ。
中塗り上塗りは日本産研出黒漆塗り、木地・宮殿・彫刻・蒔絵・彩色・金具ももちろんすべて手造り。

 参考価格は4,800,000円です。


戸を閉めて正面より。

総天然漆、総蝋色塗りの凛とした佇まい。(当店職場で撮影)




 16時になり閉会。
軽トラに積み込んだ折には赤みだした西空が映りこんでいました。
 16:39。


 当日お立ち寄り下さいました皆様、誠に有り難うございました。


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