浄土宗仏檀 漆塗り修復(2017/1/30)             <TOPにもどる>



お洗濯、分解・洗浄・補修・漆塗り の一部をご紹介致します。


お預かり前 修復完了










<作業>

まずは全てを分解し、長年の汚れを落とします。

 

この日は二台分の分解・洗浄をしました。

 

すみずみまでしっかり汚れを落としたら陰干し。

乾燥後実際の漆塗り修復の工程に入っていきます。





<完成・お納め時>






 

 

 

 
実際の作業をおおまかに説明致します。

まず傷んだところの補修です。
その前に傷みが進行している恐れのあるところを
すべてめくって(剥がして)おきます。
金箔も出来る限り一度拭き取ってしまいます。

つぎに破損個所や凹みがあるところを
堅地(漆の下地)で埋めたり形取ったりしていきます。

よく硬化したら砥石で表面を研ぎ、整形。
それを繰り返します。

本来の姿(シルエット・形)にもどったら
塗り行程です。

漆を刷毛(ハケ)で塗っていきます。
下塗り・中塗り・上塗り。
より深みのある仕上げとするため、
上塗りには日本産漆を使用しております。

仕上げ作業として蝋色と箔押しがあります。
蝋色(ろいろ)とは漆の塗り面を炭で研ぎおろし
再び磨き上げ、鏡面にする手法です。

金箔は金の含有率によって
種類がありますが、当店では
一般的には最上級である一号色の金箔を
漆で押して(貼って)おります。







お預かり前 修復完了






 ご用命くださいまして、誠に有難うございました。





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